ようやく全貌を現す貨物船「白虎」沈没から約2年5ヶ月ぶりの姿

 後部には「白虎」の文字が薄っすらと確認できる。
11月上旬にも広島県江田島市にえい航され、解体作業が行われる予定。

 2021年5月27日、マーシャル諸島船籍のケミカルタンカー「ULSAN PIONEER」と内航RORO船「白虎」が今治市沖の来島海峡で衝突する事故が発生しました。この衝突後、RORO船「白虎」は横転して沈没(来島海峡航路西口航路外)して、船長と機関部職員2名が行方不明となりました。海上保安庁は、その後の捜索で二等機関士を発見しましたが、死亡が確認されました。依然、船長と一等機関士の行方は分かっていません。
 22歳というこれから内航海運に大きく貢献していくはずであった青年が犠牲になられたことに胸が痛みます。ご冥福をお祈りいたします。
 大型船である白虎(総トン数11,454トン)が衝突からわずか3時間ほどで沈没したことに加え、現場海域が国内でも有数の難所であったことなどから大きな衝撃を与えました。